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バルセロナのみどころはやはりガウディ建築です。ガウディの作品では曲線と細部の装飾を多用したものが
多く、自然に由来したデザインで、植物・動物・怪物・人間などをリアルに表現したものが数多く見られま
す。海をイメージしたカサ・バトリョ、元々は公団住宅でありタイル貼りのドラゴンがかわいらしいグエル
公園、ガウディの最高傑作と言われるコロニアグエル教会に行ったときの感動は今でも忘れることはできま
せん。グエル公園には絶えず人々が集まり、誰かが音楽を奏でている・・バルセロナの街並みを眺めながら、
恋人・友人・家族と共にみな思い思いに過ごすのです。

バルセロナからアンダルシアへは飛行機で移動しました。ヨーロッパ圏内での飛行機の移動は意外に安いも
ので、格安航空会社を使ってなんと片道9Euroで移動しました。日本では考えられません。
アンダルシア地方はスペインの中でもイスラム教の支配を最も強く受けた地域であり、イスラム支配期の文
化を伝える史跡が数多く残り、観光名所となっています。コルドバ「メスキータ」、グラナダ「アルハンブ
ラ宮殿」「アルバイシン」。中でもメスキータの「円柱の森」は非常に独特なスタイルを持ち、854本もの
馬蹄形のアーチが悠然と立ち並び、幻想的な雰囲気を醸し出しています。イスラム王朝である後ウマイヤ朝
時代に建設されたものですが、レコンキスタによってキリスト教徒の勢力が戻ると内部に聖堂や礼拝堂が建
設されたため、イスラム教とキリスト教の二つの宗教が混在する寺院となりました。イスラム建築は非常に
緻密で繊細な装飾が特徴的であり、そこに費やされた時間と、従事した人間のことを想ってはしばし時間を
忘れて見入ってしまうほどでした。

また、ポルトガルtripも日本から楽しみにして行きました。バルセロナから飛行機でポルトガル北部の港湾
都市であるポルトへ飛びます。ポルトはポルトガルでリスボンに次ぐ第二の都市であり、市街地はポルト歴
史地区として世界遺産に登録されています。ちょうど私が行ったときは天候が好ましくなく、どんよりとし
て落ち着いた印象を受けましたが、どこか物悲しい雰囲気を持った、ポルトガル独特の感情表現である「サ
ウダージSaudade(他の言語では一言で訳されない単語とされ、日本語では郷愁・哀愁などと訳されます)」
を目の当たりにして、静かな興奮を憶えたものでした。どこまでも続く石畳の道、坂道にへばり付くように
わずかな隙間をはさんで並ぶ家々、繊細でかわいらしくかつ大胆な壁画装飾(アズレージョ)。いたるとこ
ろにカフェがあり、たくさんの甘い焼き菓子が並び、人々はエスプレッソと共にそれらを楽しみます。
ポルトから電車で1時間ほどの場所にあるブラガは、「祈りの町」と言われており、教会や聖堂が随所に見ら
れ、近郊には巡礼の地であるボン・ジェズス教会があります。大好きなsingerであるAnnSallyさん(彼女は
心臓外科医でもあります)が以前、「人間の1番美しい姿は、祈る姿だ」と話しているのを目にし、深く共感
したものでした。以来そのことが頭から離れず、「祈り」という言葉を聞いては思い出し、宗教都市であるブ
ラガを訪れた際、どこか神聖な気持ちになったものでした。

最後になりましたが、家族・友人との時間を第一とし、挨拶のキスを交わし、元気かい?と当たり前のよう
に声をかけあう人々の姿が今も頭から離れません。その温かさは例え言葉のわからない観光客のような私を
も、ためらうことなく優しく迎え入れてくれるものでした。 2週間の滞在を通してたくさんの出会いや出来
事に触れ、言葉にならないほどの感動と充実感を憶え、改めて人との関わりを大切にしていこうと感じた次
第です。決して治安がいいとは言えませんが、家族や友達との時間を楽しみ、他人と分かち合い、生活を楽
しむこと。私が目指しているものはそういうものかもしれません。そんな雰囲気が大好きで、それを肌で感
じるために、ついつい足を運んでしまうのです。